1945年から続く恒例の現代日本画公募展「第79回 春の院展」(京都新聞、日本美術院主催)が22日、京都市下京区の京都高島屋7階グランドホールで開幕した。みずみずしい感性と巧みな技術で生み出された創意あふれる作品約120点が、来場者の目を楽しませている。
日本美術院は1898年に岡倉天心を中心に創設され、芸術の自由な研究を目的に活動している。春の院展は、出品作が秋の院展より小品で、全国を巡回している。京都会場では関西を中心とした有力作家である同人の作品や入選作を集めている。
外務大臣賞に選ばれた川ア麻央さん(東京都)の作品「鐘泥棒」は、大きな鐘を持ち上げる弁慶の姿を迫力ある構図と青を多用した色使いで描く。他に京都府内の同人である山田伸さんや若手画家らの作品もある。今年は最優秀の春季展賞の該当者はなかった。
27日まで。有料。
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