下鴨神社の式年遷宮に合わせ「復興」
京都市左京区上高野東山の御蔭神社に鳥居が新設された。神社の立つ御蔭山の南の麓に建てられ、新緑の御蔭山に朱の色が映える。
御蔭神社は、下鴨神社(左京区)の境外摂社で、毎年5月12日に行われる御蔭祭では、下鴨神社の神々が新しく生まれて、力強い神霊である「荒御霊(あらみたま)」を迎える神聖な場所とされる。
新しい鳥居は「御蔭神社南口鳥居」で、高さ5・7メートル、間口3・5メートルのヒノキ製。21年に一度、社殿を整備し、2036年に正遷宮を迎える下鴨神社の「第35回式年遷宮」に合わせて実施している御蔭神社の境内整備の一環。神社の説明では、江戸時代後期の絵図に描かれているものの失われていた。かつてあった御蔭道に通じる鳥居を復興させたという。
4月25日午前に竣工(しゅんこう)祭が鳥居前で行われ、保存会員や地元住民ら計約40人が参列。祝詞を奏上するなど神事を行った。
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