祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行(17日)で先頭を進む長刀鉾(京都市下京区四条通烏丸東入ル)は5日、神事始めの「吉符入り」を営んだ。巡行の際に鉾の上で見せる「太平の舞」を、稚児の西川雅基さん(11)=洛央小6年=が、町会所2階の窓から身を乗り出すように披露した。
午後3時すぎ、町会所には西川さん、補佐役の禿(かむろ)の西淵一登さん(8)=洛央小3年=と小川門土さん(7)=朱雀第七小2年=が集まり、保存会の役員や囃子(はやし)方とともに、神前で祭りの無事を祈願した。
太平の舞は、クジャクの羽の冠を頂いた西川さんが、薄紫色で鶴模様の振り袖をまとって披露した。お囃子が鳴り響く中、2階から四条通を臨みながら、前後左右に体を伸ばしてゆったりと舞った。
町会所近くにはカメラを持った人だかりができ、拍手が送られた。西川さんは「最後まで頑張れてよかった。本番ではもっと手を伸ばして失敗のないように披露したい」と話していた。
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