京都市下京区の西本願寺(浄土真宗本願寺派本山)境内・北東角にある本願寺ブックセンターにこのほど、2台のカプセルトイ自動販売機が設置された。購入できるのは西本願寺の書院「虎之間」(国重要文化財)の障壁画に描かれたトラをモチーフにしたゴム印とアクリルスタンドだ。キャラクター化されたトラが西本願寺に伝わる文化財の魅力を発信している。
カプセルトイ自販機は本願寺出版社(下京区)が6月下旬に設置した。同社は昨年からカプセルトイ自販機をブックセンターに置いており、新たな機械設置にあたり、宗門校である京都女子大と連携して西本願寺ゆかりの品を開発することにした。
京都女子大の学生にアイデアを募ったところ、ゴム印やアクリルスタンドをはじめ箸置きやアイマスクなどさまざまな提案が寄せられた。カプセルトイにふさわしいグッズを考慮し、虎之間のトラをモチーフにしたゴム印とアクリルスタンドに決まった。
ゴム印は縦・横それぞれ5センチ。5種類あり、学生が描いたイラストを元に「虎口を脱する」や「虎に翼」などの文言が刻まれている。アクリルスタンドも5種類あり、ゴム印とほぼ同じ大きさ。オフィスで使えるよう、「休憩中」や「会議なう」などのフレーズとともに、愛らしさたっぷりのユーモラスなトラが寝そべったり、椅子に座ったりする様子が描かれている。
本願寺出版社の小夏裕顕さん(32)は「カプセルトイを通じて本山に興味を持ってもらって参拝してもらいたい」と話す。
ブックセンターは平日は午前9時〜午後5時(土曜・日曜と祝日は午後4時ま
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