京都府舞鶴市女布の女布遺跡で、鎌倉時代初期の木棺墓がきわめて良好な状態で見つかった。底板がほぼ完全な形で残っており、調査した府教育委員会は「全国的に見てもかなり珍しい。中世の木棺の構造を知るための貴重な資料」としている。
女布遺跡は弥生時代から中世にかけての集落遺跡。府の農地整備に伴い、2022年から府教委、府埋蔵文化財調査研究センター、舞鶴市が分担して調査している。
木棺墓は府教委の調査範囲で発見された。上部は後年に削り取られたとみられ、底面から約5センチが残存していた。大きさは長辺が160センチ、短辺が60センチ。12世紀後半〜13世紀初頭のものとみられる。府教委文化財保護課によると、中世の木棺は各地で見つかるが腐敗してなくなっていることが多く、水分の多い安定した地層で保たれたと推測する。
副葬品として中国製の青磁碗(わん)もあった。平安京や太宰府など政治的な拠点を中心に出土するため、「貴重な椀を手に入れられる日本海の交易に通じた被葬者像が想定される」という。人骨は見つかっていない。
センターの調査範囲からは、中国製の白磁や、日本製の銅鏡「山吹双鳥文鏡(もんきょう)」も出土した。
7日午後1時から現地説明会を開く。問い合わせは府教委文化財保護課075(414)5903。
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