京都市内の市街地で桜の満開が近づいている。大勢が訪れる週末を前にした3日の夜、名所を巡ってみた。飲食店などが軒を連ねる祇園や木屋町などではライトアップや街の明かりで花が照らされ、撮影ポイントには人だかりが出来ていた。観光客らは食事やお酒だけではなく、数日限りの春の景色を楽しんでいた。一方、日中は人で埋め尽くされる人気スポットも、夜は訪れる人も少なく、夜桜をゆったりと堪能できた。
祇園や木屋町の喧騒から離れ、岡崎まで足を伸ばすと打って変わって静かになる。ライトアップも行われていないため、人通りが少ない。桜の花も見えづらいが、目を凝らしたり、そばを通ったりすると、かすかな街灯を受けて薄いピンク色が目に入ってくる。昼間は大勢の人で埋め尽くされる蹴上インクラインもほとんど人がおらず、まるで貸し切り状態。カメラの長時間露光によって人間の目には見えづらい光景を捉えた。
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