紅葉が終盤の京都市内各地では、名残を惜しむかのように観光客でにぎわっている。8月に行われる鹿ヶ谷カボチャ供養で知られる左京区鹿ヶ谷の安楽寺では、山門前の参道で「散り紅葉」が見頃を迎え始めている。
東山山ろくにある安楽寺は、普段は公開されていない。毎年4月の桜、5〜6月のサツキとツツジ、8月の鹿ヶ谷カボチャ供養の日、11〜12月の紅葉の時期に合わせて、土日など期日を限定して特別公開されている。今年は、12月1日をもって紅葉の時期の公開が終わっている。
安楽寺は、法然上人の弟子、住蓮上人と安楽上人を開いた「鹿ヶ谷草庵」が始まりとされる。鎌倉時代の13世紀初め、後鳥羽上皇による弾圧で寺は荒廃したが、後に法然上人が復興して今日に至るという。
近くに哲学の道や法然院があるが、公開していない安楽寺に足を運ぶ人は少ない。山門前の参道では両側に大きなモミジの木があり、赤や黄色に色付いている。辺りは、時折吹く風に舞い散る葉のさらさらとした音と、鳥の鳴き声しか聞こえず、静寂に包まれている。
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