古墳時代の竪穴建物を発掘
琵琶湖西岸の比良山系から湖へと注ぐ真野川下流域にある普門南遺跡(大津市真野)で、古墳時代前期−中期の竪穴建物が見つかった。真野川下流域で同時代の建物遺構が見つかるのは初めてで、調査した県文化財保護協会(同市)は「湖西エリアに広がる古墳のルーツに迫る発見だ」としている。
竪穴建物跡は2棟で、いずれも一辺約5メートルの方形とみられる。うち1基では大量の土師(はじ)器が出土。中でも、祭祀(さいし)にも使われる「小型丸底壺」を完形に近い形で10点分発掘しており、集落における祭祀の様相を考える上で重要な資料という。
湖西エリアの琵琶湖を望む丘陵には多くの古墳が集中している。普門南遺跡周辺には、この地域で最大級の和邇(わに)大塚山古墳(全長約75メートル)や春日山古墳(約60メートル)といった古墳時代前期−中期の前方後円墳がある。協会の担当者は「これらの古墳の造営集団が生活した集落の可能性もある」と推察している。
調査は国道477号の4車線化に伴い、2020年6月〜21年11月に普門南と大野の両遺跡の約5千平方メートルで行った。
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