檀家が編んだ頭巾やみのかぶせる
京都府内最大級の地蔵菩薩(ぼさつ)像「平地地蔵」がある京丹後市大宮町上常吉の平智山地蔵院で23日、恒例の「みの着せ」があった。降雪を前に、檀家がわらで編んだ頭巾やみのを巨大な地蔵にかぶせて、冬支度を整えた。
平地地蔵は台座を含めた高さが約5メートル。江戸時代後期、宮津藩の圧政に耐えかねて農民が決起した「文政丹後一揆」(1822年)で首謀者として処刑された地元出身の吉田新兵衛らを弔うため、村人たちが負担し合って建立したと伝わる。顔部分にあざのような模様があることから、「あざ取り地蔵」としても信仰を集める。
「みの着せ」は100年以上続くとされる伝統行事。小雨が時折降る中、檀家4人が住民らに手伝ってもらいながら、はしごや竹ざおを使って、みのと新調した頭巾を丁寧にかぶせた。
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