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■1185 / 親記事)  初の「ナガハマ映画祭」が開催 1月18〜19日、初公開の作品も
□投稿者/ 管理人 院生(1194回)-(2025/01/15(Wed) 15:14:40)

     滋賀県長浜市にかつて複数あった映画館の復活につなげる「ナガハマ映画祭」の初回が1月18、19両日に市内で開かれる。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された長浜曳山(ひきやま)まつりを題材に長浜市在住の映画監督谷口未央さん(46)が撮影した「長浜」の初公開を含め、計3本が上映される。

     谷口さんが代表を務める任意団体「コルミオ・フィルム」などが主催する。谷口さんは京都市出身で、2歳から小学6年まで長浜で育った。東京で映画製作を学び、2018年には曳山まつりがテーマの短編「桑の実」を作った。22年から市内に住んで映画製作を続けている。

     「長浜」(93分)は23年秋から曳山まつりの山組の「鳳凰山(ほうおうざん)」の舞台を使うなどして撮影した。主人公である11歳の男児・伊吹が、父親の遺骨を届けるために台湾人の母親と訪れた長浜で曳山まつり子ども歌舞伎の役者に選ばれる筋書きで、伝統文化と多様性の邂逅(かいこう)を描いたという。

     18日は曳山博物館(同市元浜町)で開催する。「長浜」の上映は午後6時半から。上映前に谷口監督や、出演した荘司亜虎さんらの舞台あいさつがある。午前の上映分は完売した。19日は、きのもと交遊館(同市木之本町木之本)で開く。「長浜」の上映は午後3時半から。

     谷口さんによると、かつて長浜市内にはいくつも映画館があったが、現在はノンフィクション専門の上映館があるだけという。谷口さんは「映画製作を通じて長浜を活性化させたい。スクリーンで映画を見る体験を重ねれば映画館は復活させられるはず。映画祭開催で『長浜に映画館がほしい』と願う仲間を増やしたい」と話す。

     上映は原則有料。問い合わせは曳山博物館0749(65)3300。

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■1184 / 親記事)  巳年限定、木彫りのヘビ手に舞いを奉納 奈良の春日大社で「舞楽始式」
□投稿者/ 管理人 院生(1193回)-(2025/01/14(Tue) 16:35:10)

     奈良市春日野町の春日大社で13日、今年の舞楽奉仕の無事を祈念する「舞楽始式(ぶがくはじめしき)」が行われた。

     本殿前の林檎(りんご)の庭で、南都楽所(なんとがくそ)の雅楽に合わせて舞楽を奉納。鉾(ほこ)を振るいながら舞う「振鉾(えんぶ)三節」や4人が呼吸を合わせて舞う「萬歳楽(まんざいらく)」が披露された。

     今年は巳(み)年にちなみ、金色の木彫りのヘビを手にして舞う「還城楽(げんじょうらく)」が特別に奉納された。中国から伝わった唐楽の一つで、舞楽始式では12年ごとの巳年にだけ奉納される。

     唐の玄宗皇帝が夜半に城に帰還する姿を舞にしたとも、蛇を好んで食べる「胡国」の人がヘビを見つけて喜ぶ様子とも伝えられる。参拝者は古式ゆかしい神事と舞を見守った。

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■1183 / 親記事)  八坂神社で「成人を祝す伝統芸能大会」今様や日本舞踊、能舞台で披露
□投稿者/ 管理人 院生(1192回)-(2025/01/14(Tue) 16:26:58)

     京都市東山区の八坂神社で13日、新成人の新たな門出を祝って伝統芸能を奉納する「成人を祝す伝統芸能大会」があった。今様や日本舞踊が能舞台で披露され、境内は華やかな雰囲気に包まれた。

     府内の芸能団体でつくる「日本伝統芸能団」(右京区)の主催。70年以上にわたり、毎年奉納しているという。

     この日は九つの団体から約60人が出演。日本今様謌(うた)舞楽会からは白拍子の伝統的な衣装を着けた小学生も舞台に立ち、優雅に舞った。詩吟や琵琶の披露もあり、参拝者が見入っていた。
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■1182 / 親記事)  中京区の「平安貴族」邸宅跡で新たな発見
□投稿者/ 管理人 院生(1191回)-(2025/01/14(Tue) 16:25:12)

     「高大壮麗」と記された往時伝える遺構か

     平安時代を代表する貴族邸宅「高陽院(かやのいん)」(京都市中京区)跡で、園池の端部や建物の礎石が、民間調査会社の発掘調査で見つかった。高陽院は関白の藤原頼通が築き、平安京最大級の園池があったとされ、礎石は池近くの建物「釣殿」に用いられた可能性があるという。

     高陽院は頼通が造営し、1021年に完成した。広さは上級貴族邸宅の標準が1町(約120メートル四方)なのに対し、4町を占めた。調査地は中京区竹屋町通堀川東入ルで、邸宅の南西部に当たる。

     調査地では、園池の南岸などの池状遺構(幅約4メートル、最大深0・4メートル)が見つかった。人目につかない端に位置するためか、岸辺に見栄えを良くする州浜は施されておらず、景石もなかった。一方、礎石は二つが近くの盛り土に埋められ、重さ約280キロと約200キロ。いずれも自然石の上面を平らに加工し、ほぞ穴も設けてあり、建物の柱を支えたとみられる。

     高陽院は、当時の貴族・藤原実資が「高大壮麗、比類すべき無し」と日記『小右記』に書き記した。造営後、何度も焼失したが再建され、作庭に頼通が関わったといわれる。当時の後一条天皇行幸を描いた『駒競(こまくらべ)行幸絵巻』や、平安期の歴史物語『栄花物語』には、寝殿や釣殿があったと記されるが、これを裏付ける遺構はこれまでに確かめられていない。

     調査会社は「同じような礎石が、近くであった先行調査でも二つ見つかっている。これらはサイズが似通う上、いずれも池のそばで見つかったことになる。礎石は園池に張り出すような設けられた建物『釣殿』に用いられた可能性を指摘できる」としている。

     発掘調査は2024年5〜6月、民間会社の平安京調査会(北区)がマンション開発に伴い、敷地約160平方メートルを調べ、成果を報告書にまとめていた。
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■1181 / 親記事)  中京区に存在した平安時代の「高級住宅地」 平安京の「栄枯盛衰」物語る
□投稿者/ 管理人 院生(1190回)-(2025/01/14(Tue) 16:22:02)

     平安貴族邸宅「高陽院」(京都市中京区)跡の発掘調査では、邸宅と道の合間の築地や大炊御門(おおいみかど)大路(現竹屋町通)の遺構も見つかった。いずれも8世紀末に計画的に整えられた後、400年余り保たれたという。一帯は平安期の「高級住宅地」に当たり、平安遷都時から、後鳥羽上皇ら京都方が承久の乱で敗戦するころまであったことになる。古代の都としての平安京の栄枯盛衰を象徴的に物語る遺構といえそうだ。

     高陽院は平安初期に桓武天皇の子・賀陽(かや)親王が邸宅としたことにその名が由来する。その後、平安中期の藤原頼通の大造営を経て、鎌倉時代初期の後鳥羽上皇も用いた。平安宮近くに立地し、この間の400年余りを通してかいわいは「一等地」だった。

     関連する遺構は、邸宅と大路の合間にある北築地の基底部(幅1・9メートル)のほか、路面側の犬走(1メートル)や側溝(0・9メートル)や路面の一部が地続きで見つかった。10世紀の法令集「延喜式」の定めや近年の研究に基づく平安京の復元モデルと照らし合わせると、築地は復元図面から南へ約60センチと誤差の範囲にとどまり、路面はほぼ想定通りの位置で施工されている。

     調査した民間会社は「築地などに沿う犬走や側溝の幅は規定よりやや狭いが、起伏などの土地の制約を乗り越えられるよう、柔軟に設けていた痕跡ではないか。これらをバッファー(緩衝帯)にしながら、築地や大路の位置を計画通りに収めるという、強い意志も感じ取れる」という。

     高陽院は1205年、後鳥羽上皇が院御所とした際、規模を東半分に縮めたとされ、今回の調査地は放棄された西半分に当たる。調査では、13世紀初めに頼通期にあった園池や建物礎石を埋め立てていたが、築地や大路のラインを意識しながら施工したという。一方、土地の利用は後鳥羽期から中世にかけてほとんど見られないという。

     同志社女子大の山田邦和特任教授(都市史)は「調査地は平安時代の一等地に当たり、平安京の当初からしっかりした築地や大路が整えられ、中世初頭まで意図して維持されたのだろう。中世の京都は古代と異なる形の首都に変わるが、遺構は平安時代と平安京の栄枯盛衰を象徴的に物語る遺構といえる」と話している。

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■1180 / 親記事)  京都市京セラ美術館で蜷川実花さんの個展始まる 光と影、生と死織りなす美
□投稿者/ 管理人 院生(1189回)-(2025/01/14(Tue) 16:19:14)

     写真家で映画監督でもある蜷川実花さんの個展「蜷川実花展 with EiM(エイム):彼岸の光、此岸(しがん)の影」が11日から京都市左京区の市京セラ美術館で始まった。10日に内覧会があり、光と影、生と死などをテーマにした映像や立体作品が関係者に披露された。

     制作は蜷川さんと、照明やセットデザインの専門家チームEiMが手がけた。空間全体を使った10作品に分かれ、花やクリスタルガラスのような飾りをふんだんにちりばめた中に映像や音響が流れる。クリスタルの飾りの部屋は、蜷川さん自身も手作りしたという飾りが天井から1500本下がり、光のきらめきを楽しむ。天地に鏡を貼り、奈落の底へ吸い込まれるような演出を施した部屋もある。

     京都を歩いて構想を練ったという蜷川さんは「京都はどこかに異界につながる穴があるような気がした。生と死が重なる瞬間などを意識しながら制作した。見る人を深いところまで連れて行きたい」と話した。

     3月30日まで。月曜休館(祝・休日は開館)、有料。

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■1179 / 親記事)  華道未生流笹岡が「初いけ式」 勢いある枝ぶりの梅をヘビに見立て
□投稿者/ 管理人 院生(1188回)-(2025/01/12(Sun) 19:17:17)

     華道未生流笹岡の「初いけ式」が12日、京都市下京区のホテルで開かれた。招待客と門人ら約410人を前に、笹岡隆甫家元らが幸多き一年になるよう祈りを込めて年始の花を生けた。

     笹岡家元は、勢いのある枝ぶりの梅をえとの巳(へび)に見立て、ランや菊、椿やナンテンなど正月らしい花材を取り合わせて生けた。ヘビは脱皮の連想から再生・変革の象徴とされるとして、「皆さんにとって変革、挑戦の年になりますように」とあいさつした。

     家元の花を囲むように、流派の代表8人が7本の松の枝を使った「七五三(しめ)の若松」を生け、精進を誓った。

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■1178 / 親記事)  20を迎える若者たちが弓の腕前競う 三十三間堂で「通し矢」
□投稿者/ 管理人 院生(1187回)-(2025/01/12(Sun) 19:15:46)

     20歳を迎える若者たちが弓の腕前を競う「通し矢」が12日、京都市東山区の三十三間堂で行われた。晴れ着姿の参加者たちが60メートル先の的を狙って矢を放ち、一人前の大人への気持ちを新たにした。

     通し矢は江戸時代、武士が三十三間堂の軒下で夜通し弓を引き、射通した数を競い合ったことで京都の名物となったと伝わる。現代では京都府弓道連盟と妙法院門跡が「成人の日」に合わせて全国大会を開催しており、今年で75回目。

     色とりどりの振り袖をまとった女性やはかま姿の男性の計1600人余りが参加し、心を研ぎ澄まして次々に矢を射った。
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■1177 / 親記事)  煎茶道二條流が京都市中京区で「初煎会」
□投稿者/ 管理人 院生(1186回)-(2025/01/12(Sun) 19:11:32)

     煎茶道二條流の初煎会が12日、京都市中京区のホテルで開かれた。招待客や門人ら約200人が列席し、まろやかな玉露を味わいながら、和やかに新年のあいさつを交わした。

     二條雅瑛家元が、えとの巳(へび)にちなんだ道具などを用い、丁寧に茶をいれてもてなした。

     家元席には、近代京都画壇の巨匠、竹内栖鳳の「梅ニ雀(すずめ)図」が掛けられ、二條家元は「平穏な一年になりますようにと思いを込めました」と話した。ダイオウマツとバラ、センリョウも飾られ、華やいだ風情を添えた。

     香煎席も設けられ、梅と昆布の茶がふるまわれた。
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■1176 / 親記事)  「官休庵」で武者小路千家の初釜
□投稿者/ 管理人 院生(1185回)-(2025/01/12(Sun) 19:10:06)

     茶道武者小路千家の初釜が12日、京都市上京区の官休庵で開かれた。今年は流祖一翁宗守の三百五十回忌にあたることから、ゆかりの道具をそろえ、趣向を変えた立礼(りゅうれい)席で、千宗守家元が和やかに語らいながら各界の招待客をもてなした。

     本席の茶室、環翠園の床には一翁の若松画賛「降る雨の心のどけき春なれや」の軸が掛けられた。一翁所持の四方算木釜や利休型真手桶(ておけ)水指、一翁作の茶杓「杉宝(さんぽう)」などがしつらえられ、流祖の茶に思いを寄せた。

     初席には、伊吹文明元衆院議長や竹内譲衆院議員、福山哲郎参院議員、華道家元池坊の池坊専好次期家元ら14人が席入り。千家元がゆったりと練った濃茶を飲み回し、「すがすがしく、おいしくいただきました」と年始の一碗を味わった。

     14日まで行い、18、19日には東京でも催す。
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■1175 / 親記事)  守山市の神社に巨大な火柱 五穀豊穣祈る「勝部の火まつり」 
□投稿者/ 管理人 院生(1184回)-(2025/01/12(Sun) 06:12:43)

     大蛇に見立てた巨大なたいまつを燃やして無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「勝部の火まつり」が11日夜、滋賀県守山市勝部1丁目の勝部神社で営まれた。真っ赤な炎が夜空を染め上げ、締め込み姿の若衆が勇壮に踊った。

     火まつりは800年以上続くとされる伝統行事。鎌倉時代に土御門天皇の病を治すために大蛇を焼き払ったという伝承に由来し、滋賀県選択無形民俗文化財に指定されている。

     長さ約5メートルのたいまつ12基が並べられ、午後9時5分ごろ、一斉に点火された。パチパチと音を立てて燃えさかる巨大な火柱の前で、肩を組んだ大勢の若衆が勇ましい声を響かせながら乱舞した。

     境内には多くの参拝者が詰めかけ、迫力ある光景に見入ったり、カメラに収めたりしていた。近くの守山小の校庭ではライブ配信も行われた。
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■1174 / 親記事)  「競技かるた日本一」40年ぶりに男女とも交代
□投稿者/ 管理人 院生(1183回)-(2025/01/12(Sun) 06:11:03)

     大津市で名人位・クイーン決まる

     競技かるたの日本一を決める「第71期名人位・第69期クイーン位決定戦」が11日、大津市の近江神宮で開かれた。「関東第一かるた会」所属の関東第一高3年、矢島聖蘭八段(18)=東京都=が初挑戦でクイーン位に輝いた。名人位も「九州大学かるた会」所属の九州大院生、自見壮二朗七段(23)=福岡県=が3連勝で新名人となった。

     全日本かるた協会が主催。東西の予選を勝ち抜いた挑戦者が、前年のクイーンと名人に挑み、ともに3戦先取の5回戦方式で争った。名人、クイーンともに交代するのは1985年以来40年ぶりという。

     矢島八段は、初防衛を目指した「早稲田大学かるた会」所属の会社員、井上菜穂クイーン(25)=東京都=と対戦し、4戦3勝で制した。高校生クイーンは17年ぶり4人目。「競技かるたを始めた時から憧れていた場所。最後の試合で自分らしさが出せ、頑張ってきて良かったという思い」と喜んだ。

     自見七段は、3度目の防衛に挑んだ「三島せせらぎ会」所属の会社員、川瀬将義名人(30)=神奈川県=にストレート勝ちした。2度目の挑戦で悲願の名人位を獲得。「劣勢の場面でも最後まで前向きに取れた。防衛戦で成長した姿が毎年見せられるよう、日々精進したい」とさらなる飛躍を誓った。
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■1173 / 親記事)  長浜盆梅展始まる 盆梅と雪の庭の共演楽しむ
□投稿者/ 管理人 院生(1182回)-(2025/01/11(Sat) 16:39:08)

     湖国の早春の風物詩、長浜盆梅展が10日、長浜市港町の慶雲館で開幕した。すでに満開に近い鉢もあり、梅の香が漂う広間で観光客らが花をめでた。

     国内屈指の規模を誇り、74回目。3月10日まで鉢を入れ替えて常時約90鉢を展示する。長浜のまちを開いた豊臣秀吉の側室の名にちなんだ紅梅「茶々」が満開間近を迎えているほか、清水寺(京都市東山区)の森清範貫主が名付けた樹齢約250年の八重紅梅「瑞光」もつぼみを膨らませている。

     この日は今季初の本格的な積雪があり、来場者は、雪化粧した7代目小川治兵衛作の庭を盆梅とともに楽しんだ。

     主催の長浜観光協会は「昨夏は記録的な猛暑だったが、例年通り順調に生育している」としている。会期中無休。午前9時〜午後5時。入館有料。25日から2月24日の土・日曜日と祝日は夜間ライトアップも行う。同協会0749(53)2650。
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■1172 / 親記事)  不審菴で茶道表千家の初釜始まる うっすら雪残る中、一碗味わう
□投稿者/ 管理人 院生(1181回)-(2025/01/11(Sat) 16:29:44)

     茶道表千家の初釜が10日、京都市上京区の不審菴で始まった。露地にうっすらと雪が積もる今季一番の厳しい冷え込みの中、政財界や文化人ら、各界の招待客が訪れ、茶室残月亭とそれに続く九畳敷で、もてなしの一碗を和やかに味わった。

     初席には武者小路千家の千宗屋家元後嗣や西脇隆俊京都府知事、松井孝治京都市長、伊吹文明元衆院議長、都倉俊一文化庁長官ら約20人が参席した。

     千宗左家元が、のんかう御紋茶碗や信楽大福茶入など伝来の道具に、新調の染付蓬莱山(そめつけほうらいさん)画の水指や干支(えと)にちなんだ道具を取り合わせ、香り高い濃茶を厳かに練り、ふるまった。5年ぶりに濃茶の飲み回しが行われ、参席者は手のひらにぬくもりの残る温かい一碗を囲んだ。

     床には、千家再興の基となった「少庵召出(めしだし)状」と三代元伯宗旦筆の「春入千林処々鶯(はるいるせんりんしょしょにうぐいす)」の軸が掛けられ、ゆったりと枝を伸ばした結柳(むすびやなぎ)が初春の趣を漂わせていた。

     京都の初釜は14日まで、17〜20日には東京でも催す。
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■1171 / 親記事)  北野天満宮で早咲きの梅開花 昨年より20日遅く
□投稿者/ 管理人 院生(1180回)-(2025/01/11(Sat) 16:27:05)

     梅の名所として知られる北野天満宮(京都市上京区)で10日、梅の開花が確認された。早咲きの「寒紅梅」が、白い雪も舞った境内を彩った。

     境内には約1500本の梅木がある。この日午前に梅苑南側で、1輪の開花が確かめられたという。寒紅梅は八重紅梅とも呼ばれ、目の高さほどの枝に、愛らしく咲いた姿を見せ、近くの枝や周囲の木でもつぼみがふくらんでいる。

     神職は「誘われるように日に日に花を咲かせていくでしょう」と話しており、25日には梅苑の公開が始まる。

     北野天満宮によると、梅の開花は近年、12月中が多く、昨年より20日程度遅い。2016年には季節外れの10月21日に咲いたことがあったという。

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■1169 / 親記事)  閻魔大王を特別公開 年2回の縁日に合わせ、小野篁の像も
□投稿者/ 管理人 院生(1178回)-(2025/01/11(Sat) 16:13:47)

     京都市東山区の六道珍皇寺で11日、「初ゑんま詣(もうで)」が始まった。閻魔(えんま)大王坐像が安置された閻魔堂が特別に公開され、参拝者が新年の厄よけや無病息災、故人の冥福を祈った。

     1月16日と7月16日は「地獄の釜のふたが開く日」と言われ、閻魔大王の縁日として特に大事にされる。同寺では閻魔信仰を市民らに見直してもらおうと、2019年からえんま詣を行っている。

     閻魔大王坐像は高さ約1・5メートルで、にらみつけるように見開いた目が周囲を圧倒する。閻魔大王ら地獄の10人の王を描いた「十王図屏風(びょうぶ)」、冥府通いの伝説が残る小野篁の像、篁が夜ごと通ったとされる境内の井戸も公開され、参拝者が見入っていた。

     坂井田良宏住職は「参拝を通じて自分の行いや言葉、心を見直して、新たな1年をスタートしてほしい」と話す。12〜13、16日の午前9時

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■1168 / 親記事)  福を招く「十日えびす」 春日大社・佐良気神社に参拝者が列
□投稿者/ 管理人 院生(1177回)-(2025/01/10(Fri) 15:47:24)

     奈良市春日野町の春日大社境内にある末社、佐良気(さらけ)神社で10日、「十日えびす」が営まれ、吉兆笹(ざさ)や熊手を求める参拝者が列を作ってにぎわった。同神社は「えべっさん」として親しまれる「蛭子神(ひるこのかみ)」が祭神で、商売繁盛のご利益があるとされる。

     午前10時から祭典が営まれ、金烏帽子(えぼし)と巫女(みこ)装束の福娘8人が対応。一昨年の春日若宮おん祭で三菱UFJ銀行の園潔特別顧問が「日使(ひのつかい)」役を務めた縁で、同行の女子行員8人が福娘を務めた。タイや千両箱、米俵などの飾りをササに付けて笑顔で授与し、鈴を鳴らして福を授けた。
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■1167 / 親記事)  京都府南部は「茶文化の中心」2025年春にテーマパーク開業
□投稿者/ 管理人 院生(1176回)-(2025/01/10(Fri) 15:42:05)

     茶の魅力、世界に発信へ

     「いつの時代も人は一杯の茶を点ててきた。山城地域のように歴史や文化のある場所は他にないからこそ磨きをかけて、茶文化の中心として輝かせていきたい」。「福寿園」(京都府木津川市山城町)の福井正憲会長が、本社近くに今春オープンするテーマパーク「福寿園 山城館」に込めた思いはひとしおだ。茶の魅力を世界に発信し、山城地域で育まれた歴史を継承する新たな拠点を目指す。

     福寿園は寛政2(1790)年に創業した。大阪などに通じる木津川の船着き場や、大和・伊賀街道が交わる地の利をいかし、福井伊右衛門が茶商として始めた。本社がある上狛地域には各地から茶葉が集まり、かつては130軒ほどの茶問屋が軒を連ねていた。

     「この地には新しい形で茶の歴史や伝統を地球規模で伝えられる場所にできる可能性がある」と福井会長。山城地域を中心とした府南部エリアに茶のテーマパークを展開する夢を抱く。

     始まりは、創業200年の1990年に関西文化学術研究都市内に開設した「福寿園CHA研究センター」(木津川市相楽台)。次世代に茶文化をつなぐ「学研館」として、水耕栽培でいつでも茶葉を摘み取れる温室茶園など、最新技術を研究している。昨年には、仮想現実(VR)を使ってデジタル空間で茶席を楽しめる体験ツールを開発した。

     2007年にオープンした「宇治館」(宇治市宇治)は、平等院や宇治上神社など歴史的建造物が立ち並ぶエリアに位置する。煎茶マナー講座や製茶体験を通して、宇治茶について知識を深めることができる。翌年にできた「京都館」(京都市下京区)には茶室を設け、茶道具も販売。お茶とフランス料理を融合させた「茶フレンチ」も提供する。

     4施設目となる山城館のコンセプトは「茶問屋文化を伝える」。生産者と小売業者をつなぎ、仕入れた茶葉をブレンドして製品に仕上げる、茶問屋が担ってきた役割に光を当てた。

     「茶問屋ストリート」は茶葉を目利きする「拝見場」を再現。常に一定の審査ができるよう、直射日光を避けて設計され、光が反射しないよう机や壁は黒く塗られている。先人の知恵と工夫を垣間見ることができる。「伊右衛門ティーガーデン」には、約1万本の茶の木を植樹した。将来は茶の新芽が青々と広がる茶畑景観が展望所から一望でき、茶摘みなどが楽しめる。

     新たな観光施設のオープンに地元の期待も高まっている。施設内の茶寮では市内の飲食店や市商工会と検討を重ねながら、茶を使った料理提供を計画している。JRや旅行会社と連携して地域を巻き込んだ企画を進め、国内外からの集客を狙う。

     海外客が増える大阪・関西万博の開幕前の3月21日オープンを目指して準備が着々と進む。「木津川の川霧が、優しい茶の風味を生み出すこの場所で、お茶を囲みながら、多くの人が交流を楽しむ空間を作っていきたい」(福寿園の担当者)と、さらなる磨きをかける。

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■1166 / 親記事)  関西の私鉄5社、1日乗り放題のQR対応電子乗車券を2月27日から
□投稿者/ 管理人 院生(1175回)-(2025/01/10(Fri) 15:40:53)

     大阪・関西万博を前に検証

     JR西日本と大阪メトロ、関西の私鉄5社は、京阪神の路線を1日乗り放題で移動できるQRコード対応の電子乗車券「KANSAI MaaS(マース) ワンデーパス」の利用を2月27日から始める。3月27日までの期間限定。4月に開幕する大阪・関西万博を前に、円滑な鉄道移動や広域観光につながるか検証する。

     JR西、大阪メトロと京阪、近鉄、阪急、阪神、南海の私鉄5社の主要路線が一つのQRコードで自由に乗り降りできるサービス。鉄道7社などでつくる「関西MaaS協議会」(大阪市)が企画乗車券として1月27日から販売する。料金は1人3千円。子ども用料金は設定しない。

     対象の路線はJR西が大阪―新大阪間と大阪環状線、桜島線。大阪メトロと阪急、阪神は全線、近鉄は京都、大阪、奈良3府県の全線、京阪は京津線と石山坂本線を除く全線。乗車券は同協議会のスマートフォンアプリ「KANSAI MaaS」から購入する。
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■1165 / 親記事)  彦根城のハクチョウ3羽、国立京都国際会館へ
□投稿者/ 管理人 院生(1174回)-(2025/01/10(Fri) 15:38:21)

     滋賀県彦根市は9日、彦根城のお堀で暮らすハクチョウ3羽を、国立京都国際会館(京都市左京区)に譲渡した、と発表した。

     3羽は一昨年5月に生まれたコブハクチョウ(雌雄不明)。昨年11月に2羽、同12月に1羽をプレゼントした。国際会館では一昨年にメス1羽が死に、オス1羽になったため、彦根市に譲渡依頼があったという。

     国際会館によると、やってきた3羽は環境に慣れ、4羽とも元気という。冬場は鳥インフルエンザ感染を警戒してゲージなどで飼育し、3月中旬以降に「幸ケ池」に放つ予定。

     両者間では1993年と2003年にも、2羽ずつを譲渡や寄贈をしている。市文化財課は「向こうでも元気に育ってほしいし、今後も両者でハクチョウの生育について情報交換を深めたい」としている。現在、彦根城では内堀で2羽、中堀で4羽が飼育されている。
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■1164 / 親記事)  物集女城跡が国史跡に指定 地元住民が「御城印」どこで販売?
□投稿者/ 管理人 院生(1173回)-(2025/01/10(Fri) 15:35:03)

     京都府向日市物集女町の物集女城跡が国史跡に指定されたことと、最後の城主物集女宗入の没後450年を記念して、地元住民たちでつくる「物集女城を考える会」や有志が、御城印を作った。3月末まで市文化資料館で販売している。

     御城印は、宗入と関係の深い戦国武将三好長慶の出身地にちなみ、金箔(きんぱく)入りの阿波紙を使用。物集女城の文字に、御城印や家紋、城跡の写真を配した。

     物集女城は、室町・戦国時代に乙訓地域の自治を担った「西岡(にしのおか)衆」の有力者の一人、物集女氏が城主だった。山陰道や西国街道につながる要衝にあり、宗入が謀殺される1575年ごろまではあったと考えられている。現在も土塁や堀が残っているなど保存状態が良く、昨年10月、中世城館跡として府内で初めて国史跡に指定された。

     同会の中山忠厚会長(74)は「物集女氏が再興し、明治初めに廃寺になった光勝寺の祭りを地元では今も続けている。同じことを繰り返していく大切さや幸せを感じている」と話している。

     1枚350円。今月11日に永守重信市民会館(寺戸町)で催される物集女城跡国史跡記念シンポジウムの会場でも販売する。

     問い合わせは市文化資料館(931)1182。

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■1163 / 親記事)  「京の冬の旅」観光キャンペーン開幕
□投稿者/ 管理人 院生(1172回)-(2025/01/10(Fri) 15:33:21)

     京都市内14カ寺、文化財を特別公開

     冬の古都の魅力を発信する観光キャンペーン「京の冬の旅」の開幕イベントが9日、龍安寺(京都市右京区)であった。59回目の今回は「世界遺産登録30周年」と「洛陽三十三所観音霊場再興20周年」がテーマで、ゆかりの市内14カ寺が普段非公開の文化財を10日から特別公開する。

     市や市観光協会、JRグループが1967年から主催。期間中は世界遺産の鹿苑寺(金閣寺、北区)が本堂にあたる方丈などを公開するほか、建仁寺塔頭・西来院(東山区)は、京都の絵師木村英輝さんと俳人黛まどかさんが奉納した共作「俳句涅槃図」を初公開する。洛陽三十三所の札所で知られる頂法寺(六角堂、中京区)や地蔵院(椿寺、北区)は初参加となる。

     開幕イベントには関係者ら約40人が出席し、10年ぶりに公開される龍安寺・西の庭などを見学した。主催者代表の松井孝治市長は「静謐(せいひつ)な環境で素晴らしい文化財を見て、京都の冬の美しさ、奥行きの深さを味わっていただきたい」とあいさつした。

     特別公開は3月18日まで。参加寺院の公開期間や料金、関連イベントなどの詳細は「京の冬の旅」の特設サイトで確認できる。

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■1162 / 親記事)  壬生寺で「旧本尊」にそっくりな地蔵菩薩の仏像見つかる
□投稿者/ 管理人 院生(1171回)-(2025/01/10(Fri) 15:23:08)

     壬生寺(京都市中京区)の塔頭・中院で、江戸時代中期に作られたとみられる地蔵菩薩(ぼさつ)の仏像が見つかった。今は失われた同寺の旧本尊・延命地蔵菩薩に姿が似ており、修復が進められている。

     壬生寺は平安時代の991年に開創し、園城寺の僧侶・快賢が仏師・定朝に延命地蔵菩薩を造らせ、本尊としたのが始まりとされる。本尊は「縄目地蔵」とも呼ばれ、国の重要文化財だったが、1962年の火災で焼失。現在、同寺には2020年に復元された新しい仏像がある。

     今回見つかった仏像は高さ75センチ、幅40センチで、旧本尊より小さい。極彩色の衣をまとい、右足を上げた半伽の姿勢などは旧本尊にそっくりという。一方、その特徴とされる背もたれのような形に6体の仏が彫られた「壬生型光背」は見つからなかった。

     台座には「正徳2年(1712年)」「大仏師」などと記されており、京都に伝わる正統な技術で作られた立派な像であるという。修復を手がける宮本工藝(南区)の仏師・宮本我休さんは「壬生寺が何かの記念行事に合わせて、旧本尊の延命地蔵菩薩を模して造ったものではないか」と推測する。

     壬生寺貫主の松浦俊昭さんらが23年の秋、中院で預かっている位牌(いはい)や遺骨を整理していた際に見つけた。修復では欠けていた部分も復元。壬生型光背に加え、地蔵が手にする錫杖(しゃくじょう)、宝珠を新たにしつらえた。今年春の彼岸の時期までには壬生寺に納められる予定という。

     松浦さんは「記録に残っておらず経緯は分からないが、時代を経て、お地蔵様が出てきてくださった。参拝者の方々に見ていただけるよう、中院におまつりしたい」と話している。

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■1161 / 親記事)  西本願寺で宗祖親鸞の遺徳しのぶ「報恩講」始まる 
□投稿者/ 管理人 院生(1170回)-(2025/01/10(Fri) 15:18:51)

     浄土真宗本願寺派本山・西本願寺(京都市下京区)で9日、宗祖親鸞の遺徳をしのぶ法要「報恩講」が始まった。雪がちらつく寒さの中、門信徒らは国宝の御影堂に念仏を響かせ、宗祖に感謝をささげた。

     報恩講は新暦で親鸞の命日に当たる16日まで8日間営まれる。真宗門徒にとって最も重要な仏事とされる。

     初日は雅楽が鳴り響く中、午後2時に最初の法要が始まった。大谷光淳門主をはじめ、約200人の僧侶が出仕。全国から門信徒が集まり、親鸞が書き残した「念仏正信偈(しょうしんげ)」を唱えて宗祖をしのんだ。

     続いて「初夜」という行事があった。本願寺派では門徒の信仰の指針として2年前に発布された「新しい『領解文(りょうげもん)』(浄土真宗のみ教え)」をめぐる批判や混乱が続いている。今年も昨年同様、信仰の要点を示した従来通りの「領解文」と「新しい『領解文』」が順に唱和された。

     境内では関連行事が行われている。障害のある人たちの作った食品や雑貨を販売する特設コーナーや、能登半島地震などの被災地を支援する物産展などが設けられた。12日には小豆がゆの接待も予定されている。

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■1160 / 親記事)  恵美須神社で宵えびす祭 仕事帰りの人や観光客が「吉兆笹」求める
□投稿者/ 管理人 院生(1169回)-(2025/01/10(Fri) 15:15:03)

     商売繁盛や家内安全を祈る「十日えびす大祭」の宵えびす祭が9日、京都市東山区の恵美須神社であり、仕事終わりの会社員や観光客が多く訪れ、縁起物の「吉兆笹(ざさ)」を求めていた。

     大祭は「初えびす」とも呼ばれ、商売の神のえびす様が1月10日に誕生したことにちなむ。同神社は大阪市の今宮戎神社、兵庫県西宮市の西宮神社とともに三大えびす神社と称される。

     境内では「商売繁盛でササ持って来い」のかけ声や神楽の音色が響き、参拝者たちが宝船やタイを模した飾りのついたササを受け取っていた。

     11日まで夜通し開門し、同日には舞妓によるササの授与がある。最終日の12日は午前9時〜午後10時まで。
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■1159 / 親記事)  「千本ゑんま堂」狂言、節分会の奉納公演は今年から「入場制限のため有料」に
□投稿者/ 管理人 院生(1168回)-(2025/01/10(Fri) 15:10:44)

     千本ゑんま堂として知られる京都市上京区の引接寺で2月1、2日、節分会が営まれる。2日午後7時半からある狂言の奉納公演は今年初めて1席500円の有料とし、16日から同寺で観覧席のチケットを販売する。

     同寺に伝わる「千本ゑんま堂大念佛狂言」は京都三大念仏狂言の一つで、奉納公演は1986年から観覧無料で行ってきた。無観客などの対応を取ったコロナ禍を経て通常公演を再開した昨年は大勢が訪れ、観覧できない客もいたという。今年は入場制限のため有料とする。

     公演は「えんま庁」と「二人大名」の2演目。60席限定の観覧チケットは大人と子ども共通で、16日午前10時から同寺で販売する。ネットや電話での予約は受け付けず、詳細は同狂言保存会のホームページで紹介している。

     節分会では、厄よけこんにゃく炊きと祈とう付きだるまの授与や、豆まき行事もある。

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■1158 / 親記事)  京都市内の4つの花街で「始業式」
□投稿者/ 管理人 院生(1167回)-(2025/01/08(Wed) 15:51:57)

     黒紋付きで稲穂かんざしの芸舞妓が新年の誓い

     京都市内の祇園甲部、宮川町、先斗町、祇園東の四つの花街で7日、始業式があった。黒紋付き姿で、髪に正月用の稲穂のかんざしを挿した芸舞妓らが集い、年頭に芸事の精進などを誓った。

     祇園甲部の式典は歌舞練場(東山区)で催され、芸舞妓約80人をはじめ、お茶屋の関係者ら計約100人が出席。「おめでとうさんどす」「相変わりませず、おたの申します」とあいさつを交わした。

     伎芸を教える八坂女紅場学園の杉浦京子理事長は「伝統文化の担い手の自信と誇りを持ち、しっかり前を向いて歩みましょう」とあいさつ。京舞井上流家元の井上八千代さんが祝儀の「倭文(やまとぶみ)」を舞い、新年をことほいだ。

     お茶屋、芸舞妓の成績優秀者をたたえる売花奨励賞の授与や、二十歳を迎えた舞妓の成人式も。同賞1等賞を受けた舞妓の柚子葉(ゆずは)さん(21)は「気持ちが引き締まる」と話し、5月に襟替えを控え「今まで以上に精進し、舞妓さんのお手本になれるような芸妓さんになりたい」と誓った。

     上七軒の始業式は9日に行う。

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■1157 / 親記事)  京都市が宿泊税の最高額を1000円から1万円に引き上げへ
□投稿者/ 管理人 院生(1166回)-(2025/01/08(Wed) 15:25:40)

     定額制では全国で最も高額に

     京都市がホテルや旅館の宿泊者に1人当たり1泊200〜千円を課している宿泊税について、最高額を1万円に引き上げる方針を固めたことが7日、市幹部への取材で分かった。課税額1万円は1泊10万円以上の宿泊に対し適用する見通しで、定額制では全国で最も高い額になる。税収は現行の倍以上の120億円超へと跳ね上がる見通しで、市民生活と観光の両立に向けた財源として、活用法が注目される。

     松井孝治市長が近く記者会見で正式発表する。関連条例改正案を2月議会に提出し、可決されれば、総務相同意やシステム改修を経て、2026年3月からの適用を目指す。

     現行の税額は3区分で宿泊料金2万円未満が200円、2万〜5万円未満が500円、5万円以上が千円。

     市幹部によると、負担の不公平感を低減するため5区分に細分化する。低料金の宿泊施設利用者に配慮し、最少額の200円は据え置く。ただ、対象は宿泊料金6千円未満に絞り、新設する6千〜2万円未満の区分は2倍の400円を課す。2万〜5万円未満の区分も2倍の千円に引き上げる。高価格帯施設の利用者にはより多くの負担を求めるため、千円を徴収していた5万円以上の区分も二つに分け、5万〜10万円未満は4千円、10万円以上では現行の10倍の1万円を課税する。

     総務省などによると、法定外目的税の宿泊税は東京都や大阪府、金沢市など11自治体が導入している。定率制の北海道倶知安町を除く10自治体で最も課税額が高いのは北海道ニセコ町の2千円(1泊10万円以上)で、多くの自治体は高くても500円程度。京都市の新制度は群を抜いて高くなり、宿泊者や宿泊事業者に受け入れられるのか注目される。

     一方、市の宿泊税収は23年度が過去最高で約52億円。検討している引き上げ案を導入すれば、120億円超に増える見通しだ。

     使途について、市の宿泊税制度を検討してきた有識者委員会は昨年11月に松井市長に提出した答申で、従来の観光振興や混雑対策だけでなく、市民生活の向上に直結する道路や橋といったインフラ整備や防災対策についても「積極的に活用すべき」と提言した。市がどのような事業に使うのかが問われる。

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■1156 / 親記事)  近畿、週末10日にかけ大雪恐れ 国道1号、8号、9号など予防的通行止めの可能性
□投稿者/ 管理人 院生(1165回)-(2025/01/08(Wed) 15:18:21)

     近畿地方整備局などは7日夕、週末の10日にかけて大雪の恐れがあるとして、予防的に通行止めをする可能性がある区間を発表した。降雪状況によって、国道1号や8号、9号などで、通行止めとなる可能性がある。

     近畿地方整備局によると、10日にかけて近畿北部や福井県で大雪になる恐れがあり、立ち往生やスリップ事故などに警戒が必要という。降雪が強くなった場合は、立ち往生を発生させないよう、除雪のために予防的な通行止めをする可能性がある。

     同局は、過去の事例として、特にノーマルタイヤによるスタックが大規模な立ち往生につながっているとして、冬用タイヤを装着することや、不要不急の通行を控えるよう、呼びかけている。
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■1155 / 親記事)  呵々大笑の「宇賀神像」 巳年にちなみ特別公開
□投稿者/ 管理人 院生(1164回)-(2025/01/07(Tue) 16:19:21)

     奈良市の薬師寺で1月15日まで

     巳(み)年にちなみ、奈良市西ノ京町の「薬師寺」東院堂で「宇賀神(うがじん)像」(像高15.8センチ)が特別公開されている。室町時代(14〜15世紀)に造られたとされ、とぐろを巻く蛇の体に老翁の顔を持つ。15日まで。

     宇賀神は、貧家に穀物や財をもたらす福神で、鎌倉時代以降に信仰される。同寺では家を鎮めるという意味から「鎮宅(ちんたく)さん」と呼ぶ。また、穀物をつかさどる「倉ノ稲魂命(うけのみたまのみこと)」もしくは「保食(うけもち)ノ神」のいずれかの「うけ」の音が、「宇賀(うが)」に転じたといわれる。

     同像の隣では8本の手に宝剣や宝珠などを捧げ持ち、逆巻く波と色とりどりの雲の中から湧き出る姿をかたどったとされる「弁才天湧出(べんざいてんゆじゅつ)像」も特別公開。その頭上にも宇賀神が鎮座している。
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■1153 / 親記事)  3千枚の札舞う京都・亀岡市の伝統行事
□投稿者/ 管理人 院生(1162回)-(2025/01/07(Tue) 16:13:28)

     長者になる赤い札はわずか3枚 参拝者福求める

     京都府亀岡市曽我部町の穴太寺で3日、新年の伝統行事「福給会(ふくたばえ)」があった。やぐらから福札3千枚があおぎ落とされ、大勢の参拝者が一年の福をつかもうと手を伸ばしていた。

     穴穂行仁住職らが大般若経を唱えた後、本堂前に組んだ高さ約5メートルのやぐらから、福札を風に舞わせた。

     福札には、特に福が大きく、つかめば長者になるとされる赤い札が3枚だけ入っている。舞い落ちてくると、集まった老若男女はどよめき、札に向かって腕を高く上げていた。
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■1152 / 親記事)  笠置町に全国各地の鍋料理が集結「鍋フェスタ」2月開催
□投稿者/ 管理人 院生(1161回)-(2025/01/07(Tue) 16:05:57)

     全国各地の鍋料理が京都府笠置町に集まる「2025食の祭典 KASAGI鍋フェスタ」が2月1日、笠置いこいの館前の広場(同町笠置)で開かれる。昨年に町制施行90周年を迎えた町の記念事業の一環として、夜には花火が打ち上げられる。

     昨年は新型コロナウイルス禍による中断で4年ぶりの開催となり、約7千人が来場した。

     今年のご当地鍋は「坂越のかき鍋」や「富山のカニみそ焼かにカニ鍋」、笠置町の「きじ鍋」など14店、地元グルメとして町商工会女性部や近隣市町村の飲食店など23店が並ぶ予定。地元農家の新鮮野菜販売なども楽しめる。ステージでは地元サークルの多彩なイベントを企画している。「笠やん」などご当地キャラクターもやってくる。

     町制施行90周年記念イベント実行委員会が主催する。午前11時〜午後4時半。花火打ち上げは午後5時半から約7分間。問い合わせは事務局0743(95)2327。
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■1151 / 親記事)  「日本一早い」初茶摘み 福寿園の社員ら茶産業の発展願う
□投稿者/ 管理人 院生(1160回)-(2025/01/07(Tue) 15:58:57)

     「日本一早い」と銘打った初茶摘みが6日、京都府木津川市相楽台の福寿園CHA遊学パークで行われた。社員らが茶産業のさらなる発展を願いつつ、柔らかな新芽を摘み取った。

     パーク内にある約100平方メートルの温室で栽培する品種「鳳春(ほうしゅん)」と「ごこう」を、福井正興社長らが収穫した後、中国・宋から茶の種子を持ち帰った栄西禅師らの像に供え、新年の飛躍を誓い合った。

     その後、竹かごを持った社員ら約20人が約3キロの新芽を手際良く摘み取っていった。新芽は宇治市の工房に運ばれ、手もみで新茶に仕上がった。

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■1150 / 親記事)  南丹市美山町で「お狩り初め」
□投稿者/ 管理人 院生(1159回)-(2025/01/06(Mon) 15:40:43)

     狩猟の安全と豊作を祈る神事「全国でも珍しい」

     狩猟の安全と豊作を祈る神事「お狩り初め」が5日、京都府南丹市美山町鶴ケ岡地区であった。氏子総代らが刀や弓を手に諏訪神社を出発し、お旅所の大森神社で住民とともに祈りをささげた。

     諏訪神社で崇敬されるオオカミが、イノシシや鹿退治の守護神であることから、古来より狩猟にまつわる正月神事として伝えられてきた。大野守宮司(69)によると「今では全国でも珍しい」という。

     宮司や氏子総代らは御幣、刀、弓、矢筒などをうやうやしく掲げて、美山町盛郷の大森神社を目指した。祝詞に続いて、地域の獣害予防や五穀豊(ほう)穣(じょう)を願った。

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■1149 / 親記事)  きょう1月5日は小寒 聖林寺のナンテン 古刹に映える赤
□投稿者/ 管理人 院生(1158回)-(2025/01/05(Sun) 16:13:54)

     きょう5日は二十四節気の一つ、「小寒(しょうかん)」。暦の上では、節分までの約1カ月を「寒の内」と呼び、1年で寒さが最も厳しい時期を迎える。

     古くから「難を転ずる」との語呂で縁起物としても重宝されるナンテンが奈良県桜井市下の聖林寺で小さな赤い実をつけ、参拝者を迎えている。

      寺は多武峰山麓の中腹にあり、国宝十一面観音をまつる古刹。境内に点在するナンテンは寒さに耐え、鈴なりの実が冬の日差しに映え印象的だ。しばらく楽しめそうだ。 

     詳しくは、同寺、電話0744(43)0005。

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■1148 / 親記事)  平安装束で「かるた始め」
□投稿者/ 管理人 院生(1157回)-(2025/01/04(Sat) 16:17:08)

     京都市東山区の八坂神社で3日、色鮮やかな平安装束に身を包んだ女性らが百人一首の手合わせを披露する新春恒例の「かるた始め式」があり、観光客らがみやびな雰囲気を楽しんだ。

     全日本かるた協会近畿支部の女性12人が「かるた姫」「童女」として能舞台に上がった。百人一首の上の句が読み上げられると、ゆったりとしたしぐさで札に手を伸ばした。

     八坂神社の主祭神素戔嗚尊が日本最古の和歌を詠んだと伝わることにちなんだ行事。
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■1147 / 親記事)  冬の京都で鑑賞する、もう一つの「正倉院」宝物
□投稿者/ 管理人 院生(1156回)-(2025/01/04(Sat) 16:12:39)

     大シルクロード展

     シルクロードという言葉に胸をときめかせる人は少なくないだろう。砂漠の向こうのまだ見ぬ国、ラクダを連ねたキャラバンの往来、交錯する言葉や人々。さまざまなイメージが何世紀もの歴史を伴い、見る者の夢をかき立てる。京都文化博物館の「世界遺産 大シルクロード展」は、中国全土に点在するシルクロード関連27施設から194点の宝物を展示し、そのイメージに形を与える。

     2014年、シルクロード(長安―天山回廊の交易路網)が世界遺産に認定されてから最初の大規模展。日本の国宝にあたる一級文物44点が出品されている。赤いめのうや青いトルコ石をちりばめた金工品も心ひかれるが、注目したいのは「砂漠の正倉院」と呼ばれるアスターナ古墓群の出土遺物だ。

     アスターナは中国北西部、トルファン盆地にある3〜8世紀の共同墓地。墓地内部には部屋が作られ、死者が生前同様に暮らせるよう、衣装やミニチュアの調度品が添えられた。乾燥した気候のおかげで、これらの副葬品が現代まできれいに残った。

     展示された副葬品の楽器や双六(すごろく)盤は、小さくてとても愛らしい。絵画も秀逸だ。描かれるのは上流階級と思われる女性。漆黒の髪を複雑に結い上げ、碁を打つ指先はぴんと反り返る。柔らかな小指の折り曲げ方も絶妙だ。女性の顔や体の描き方は、奈良・東大寺の正倉院宝物にある盛唐時代の美人図に似る。双六盤やししゅう入りの履物も、正倉院に類似品が見られる。

     シルクロードの交易を担った民族、ソグド人の関連文物も興味深い。ソグド人は現在のウズベキスタンやタジキスタン周辺にいたイラン系民族。オアシス都市として名高いサマルカンドやブハラが本拠地だった。紀元前6世紀頃から歴史に登場し、紀元前1世紀から10世紀頃までの千年ほど、シルクロードの遠距離交易を担った。

     商才にたけ、優れた頭脳を持つ民族だったらしく、近隣諸国の政治や行政にも関わった。日本にも痕跡は見られ、正倉院に残る伎楽面はソグド人がモデルだ。現在は失われたが、ソグド語の辞書も平安時代の日本に持ち込まれた記録がある。

     会場にはソグド人の俑(よう)(人形)やソグド語の年賀状が展示される。年賀状は華やかな絵入りで、彼らの豊かな文化を伝える。

     11世紀以降、ソグド人は各地の民族に同化し、歴史上は姿を消すが、戦闘による領土拡大が普通だった時代に、戦いではなく交易で興隆した民族があることも、シルクロードの歴史的豊かさの証しではないだろうか。

           ◇

     (京都文化博物館=京都市中京区三条高倉 2月2日まで 月曜休館 有料)
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■1146 / 親記事)  京都市の奥座敷は雪の朝 70センチ超えた集落も
□投稿者/ 管理人 院生(1155回)-(2025/01/04(Sat) 16:06:41)

     冬型の気圧配置が強まった4日朝、京都府は北中部の山間部を中心に雪となり、京都市街地北部でも雪が舞った。京の奥座敷の一つとして知られる大原は、雪化粧の朝となった。

     左京区大原では、朝から大粒の雪が降って1〜2センチほどの雪が積もった。市街地に近い同区八瀬でも、民家の屋根がうっすら雪化粧した。

     京都府などによると、4日正午の府内各地の積雪は、宮津市上世屋72センチ、南丹市美山町知見17センチ、京都市左京区広河原13センチなど。

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■1145 / 親記事)  滋賀西部に広がる前方後円墳のルーツに迫る発見か
□投稿者/ 管理人 院生(1154回)-(2025/01/04(Sat) 16:05:36)

     古墳時代の竪穴建物を発掘

     琵琶湖西岸の比良山系から湖へと注ぐ真野川下流域にある普門南遺跡(大津市真野)で、古墳時代前期−中期の竪穴建物が見つかった。真野川下流域で同時代の建物遺構が見つかるのは初めてで、調査した県文化財保護協会(同市)は「湖西エリアに広がる古墳のルーツに迫る発見だ」としている。

     竪穴建物跡は2棟で、いずれも一辺約5メートルの方形とみられる。うち1基では大量の土師(はじ)器が出土。中でも、祭祀(さいし)にも使われる「小型丸底壺」を完形に近い形で10点分発掘しており、集落における祭祀の様相を考える上で重要な資料という。

     湖西エリアの琵琶湖を望む丘陵には多くの古墳が集中している。普門南遺跡周辺には、この地域で最大級の和邇(わに)大塚山古墳(全長約75メートル)や春日山古墳(約60メートル)といった古墳時代前期−中期の前方後円墳がある。協会の担当者は「これらの古墳の造営集団が生活した集落の可能性もある」と推察している。

     調査は国道477号の4車線化に伴い、2020年6月〜21年11月に普門南と大野の両遺跡の約5千平方メートルで行った。
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■1144 / 親記事)  「保津川下り」に豪華な新型船 リクライニングの座席にシックな外観、お値段は?
□投稿者/ 管理人 院生(1153回)-(2025/01/04(Sat) 16:02:48)

     保津峡の景色を、寝そべって優雅に満喫して−。亀岡市から京都市・嵐山地域に至る「保津川下り」に、背もたれを倒せる座席を導入した新型船が登場した。海外の富裕層がターゲットで、価格は通常の5倍以上に設定。今春の運航開始を目指している。

     新型船は従来のベンチシートではなく、リクライニングチェアに座る。船体は黒塗りで、内側には金色で桜や竜などのイラストが描かれ、シックな雰囲気を醸し出す。保津川(桂川)を開削した豪商・角倉了以にあやかり、船名は「了以丸」と名付けた。

     定員は6人(添乗員を除く)。貸し切りのみで、1回約30〜50万円を予定する。通常の船は大人1人6千円で、1人あたりの価格は5万円超となる。

     保津川下りは近年、外国人客が急増し、全体の約7割に達した。一方、一昨年3月の転覆事故で安全対策を強化した影響で、運航できる本数が減少。客単価を上げる策の一つとして、既存の1隻を改造した。

     旅行大手JTBと連携し、他の観光資源と組み合わせた「パッケージツアー」での売り出しも計画する。「京懐石 雅」(余部町)の昼食、かつて盛んだった木の筏を組み立てるワークショップ、市の環境政策の解説などを検討している。

     12月に計3日、外国人や旅行会社の社員らを乗せて、モニター運航を実施した。インドネシア人のヨガ・ウラタマさん(26)とリド・ルイブラスティオさん(27)は「景色がよく見えて、とても気持ち良かった」と満喫していた。

     ツアー内容や価格を決め、春に向けてPRを強化する。保津川遊船企業組合(保津町)の豊田知八代表理事は、「富裕層にターゲットを絞り、特別な体験を提供する。亀岡全体を巻き込んで、観光にイノベーションを起こしたい」と力を込める。
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■1143 / 親記事)  初詣でにぎわう平安神宮 約18万人が参拝
□投稿者/ 管理人 院生(1152回)-(2025/01/03(Fri) 16:13:00)

     2025年を迎えた1日と2日、京都府内の社寺は初詣に訪れる人たちでにぎわった。今年で創建130年を迎える京都市左京区の平安神宮でも、参拝者が新年の誓いを胸に手を合わせ、1年の幸せを祈った。

     同神宮では、大みそかの12月31日夜から翌1日にかけて約18万人が参拝した。2日も参拝者が長い列をつくったほか、家族連れや観光客が写真を撮ったり、近くで出店の食べ物を頰張ったりして活気を見せた。

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■1142 / 親記事)  国宝屋根が約50年ぶりにふき替え 修復費は3億円、工事見学受け付けを開始
□投稿者/ 管理人 院生(1151回)-(2025/01/03(Fri) 16:08:48)

     滋賀県にある湖南三山の一つ、善水寺(湖南市岩根)の国宝・本堂の檜皮(ひわだ)屋根ふき替え工事の見学を市観光協会が始めた。文化財保存と継承の意識を高めるためで、協会は「国宝建築物の修復現場を見る機会は少ない」として参加を呼びかけている。

     善水寺の屋根は前回、1975年にふき替えた。16年前の台風で損傷したのを機に、傷みがひどくなり一部をトタンで覆っていた。修復費は約3億円で、昨年10月から修復作業を始めた。

     見学は、インバウンド(訪日客)の取り込みや国民スポーツ大会で来県する国内観光客の文化ツーリズムとしての価値を検証するのが狙い。好評であれば、湖南三山の常楽寺や長寿寺の国宝・本堂の修復時でも導入を検討する。

     昨年12月には2人が参加した。屋根の周辺に設置した専用の足場を巡り梅中堯弘(ぎょうこう)住職が案内し、過去の修復歴や、檜皮ぶき屋根の知識などを説明した。

     長浜市の僧侶別府憲雄さん(55)は「自坊も瓦屋根をふき替えたばかりで興味があった。修復のご苦労を直接聞けてよかった」と話した。この日は作業は休みだったが、職人の作業も見学できる。

     10月末まで。1回25人、1日100人まで。大人2500円、中高・大学生2千円。小学生以下無料。拝観料と記念品、案内料を含む。予約は同協会のホームページから。同協会0748(71)2157。

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■1141 / 親記事)  多賀大社に人の波 好天恵まれ、元日だけで約18万5000人
□投稿者/ 管理人 院生(1150回)-(2025/01/03(Fri) 16:05:23)

     新しい年を迎え、湖国の神社には多くの人が初詣に訪れた。

     毎年、県内外からの参拝者でにぎわう多賀大社(滋賀県多賀町)では、晴天となった2日も家族連れらが無病息災などを願い、新たな年のスタートを切った。

     今年は、年明けから天候に恵まれて日中の寒さも和らぎ、元日は、昨年より約5千人多い約18万5千人が訪れたという。

     2日も、参拝者たちは大きなさい銭入れが設置された拝殿前に整然と並び、次々に手を合わせた。境内では干支(えと)の「巳(み)」の置物などが販売され、多くの人が縁起物を買い求めたり、おみくじを引いたりしていた。

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■1140 / 親記事)  2024年から休館の美術館が再オープンへ
□投稿者/ 管理人 院生(1149回)-(2025/01/03(Fri) 15:58:50)

     展示室が増加、ガラス張りの部屋も公開

     京都市左京区丸太町通鹿ケ谷西入ルの泉屋博古館も2025年に大きく変貌をとげる施設だ。

     泉屋博古館は住友家旧蔵の東洋美術を展示する施設として1970年にオープンした。しかし、改修工事を理由に2024年1月から休館していた。

     現在は2025年4月のリニューアルオープンに向けて、さまざまな工事が行われている。企画展示室は従来、1部屋のみだったが新たな展示室を増やし展覧会の充実を図る。また従来、保管スペースなどとして使用され、来館者が立ち入ることができなかったガラス張りの部屋も一般に公開。住友家が江戸時代から営んだ別子銅山のヒノキが植えられた前庭「泉屋博古の庭」や四季の彩りが美しい中庭を眺めることができる。

     このほか敷地内に収蔵庫を増築し、コレクションの拡充に対応する。また従来はミュージアムグッズを扱っていた一角をミュージアムショップとして独立させ、オリジナルグッズも取り扱う。

     バリアフリー化にも本格対応する。入り口に身体障害者用の駐車スペースを設置したほか、入り口付近の石畳もベビーカーや車いすが通りやすい舗装に改める。さまざまな人が使える多目的トイレを新設するほか、おむつ替え可能な授乳室も設ける。

     4月26日にリニューアルオープンする予定だ。オープン日からは「リニューアル記念名品展T」として「帰ってきた泉屋博古館いにしえの至宝たち」を開催。伊藤若冲の「海棠目白図」のほか、2023年に京都市指定文化財となった「二条城行幸図屏風」などが並ぶ。同時に「中国青銅器の時代」も実施しコレクション中の名品などが鑑賞できるようにする。

     泉屋博古館の坂井さおり広報担当課長は「泉屋博古館は1970年の大阪万博に合わせて住友グループの迎賓館として誕生した。半世紀以上がたち再び大阪で万博が開催されるのに合わせてリニューアルオープンし、世界各国から多くの人にお越し頂けるようにしたい」と話す。4月26日以降は月曜休館。有料。

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■1139 / 親記事)  京都の伝統野菜、冬の味覚「淀大根」出荷が本格化
□投稿者/ 管理人 院生(1148回)-(2025/01/02(Thu) 16:06:13)

     冬の味覚「淀大根」が、久御山町や京都市伏見区にまたがる巨椋池干拓地で出荷シーズンを迎えている。底冷えのする早朝から農家が出荷に追われ、丸々とした大根を洗い場に積み上げている。

     淀大根は京の伝統野菜「聖護院だいこん」で、東一口地域の組合の農家約10軒が栽培するブランド。今年は猛暑や小雨で例年より収穫が遅れ、約1カ月前に出荷が始まった。

     5反の農地で生産する二木俊彦さん(67)の作業場では、午前5時半ごろから出荷作業が始まった。前日から地下水につけていた大根の泥を洗い流し、何段にも積み上げる。全て洗い終わる頃には、真っ白な姿が朝日に照らし出されていた。

     余分な葉や根を切り落として見た目を整えた後、箱詰めして京都市中央市場に出荷する。二木さんは「寒くなるほど甘みが増す。煮崩れしにくいので、おでんや煮物にして食べて」と語った。

     2月下旬ごろまで出荷が続く。
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■1138 / 親記事)  八坂神社で「おけら詣り」 今年一年の邪気を払う種火を消さぬようクルクルと
□投稿者/ 管理人 院生(1147回)-(2025/01/02(Thu) 16:02:49)

     京都の年越しの風物詩「おけら詣(まい)り」が12月31日夜、京都市東山区の八坂神社であった。参拝者が灯籠の火を縄に移して持ち帰り、新年の無病息災を祈った。

     おけら詣りは、邪気を払うとされる薬草のオケラを燃やした「おけら火」を参拝者が縄に受けて家に持ち帰る伝統行事。これを種火に雑煮を炊いたり、神棚の灯明をともしたりすると幸せが訪れると伝わる。火が消えた縄を火難よけのお守りとして台所に飾ることもある。

     午後7時過ぎ、神職が3カ所の灯籠に火をつけると、オケラが願い事を記した木札とともにパチパチと音を立てて燃え上がり、独特の香りが境内を包んだ。参拝者は長蛇の列をつくり、縄に火をともすと、消えないようにくるくると回しながら帰路についた。

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■1137 / 親記事)  世界遺産・下鴨神社、好天に恵まれ初詣にぎわう
□投稿者/ 管理人 院生(1146回)-(2025/01/02(Thu) 16:00:47)

     好天に恵まれた2025年1月1日の元日、京都市内の社寺は、初詣の参拝者でにぎわった。人々は新年のすがすがしい空気の中で静かに手を合わせ、無病息災や家内安全などを願った。

     世界遺産の下鴨神社(京都市左京区)では、朝から地元の人たちやバスツアーの外国人観光客らが訪れていた。本殿に参拝する人の列は次第に長くなり、お昼過ぎには数多くの露店が並ぶ糺(ただす)の森の参道にまで伸びていた。南口鳥居付近には、たき火が設けられ、参拝者らが手をこすりながら暖をとる光景も見られた。

     同神社では、4日に新春恒例の「蹴鞠(けまり)はじめ」が行われる。

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■1136 / 親記事)  石山寺で恒例の「お餅飾り」お目見え 餅25個とミカン20個で仏塔に
□投稿者/ 管理人 院生(1145回)-(2025/01/02(Thu) 15:58:05)

     大津市の石山寺で30日、境内に鏡餅を供える「お餅飾り」があった。本堂では鷲尾龍華座主(37)が新年の平穏を祈り、本尊の如意輪観音菩薩などの前に餅を積み重ねた。

     同寺の伝統で、寺でついた餅を直径15センチほどの平たい円形にして積み、仏舎利(釈迦の骨)を収める仏塔の形をつくる。本尊への供えは最も大きく餅25個、ミカン20個で高さ50センチほどになる。鏡餅は境内の計113カ所に供える。

     鷲尾座主は師走の厳しい冷え込みの中、用意された餅とミカンを交互にバランス良く積み、串柿や昆布などをあしらって頂点にダイダイを載せた。

     今年は元日に能登半島地震が起き、復興は今も続いている。鷲尾座主は「力を合わせて生きなければいけない状況を重く受け止めたい」と思いをはせつつ、NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響で参拝者が昨年の倍以上となった寺の1年も振り返った。「来年は少し静けさが戻る。お参りした人が心休まる寺でありたい」と話した。
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■1135 / 親記事)  哲学の巨人・故梅原猛さん生誕100年 「梅原猛・人類哲学賞」創設へ
□投稿者/ 管理人 院生(1144回)-(2025/01/01(Wed) 07:26:18)

     京都で独創的な「梅原日本学」を築いた故・梅原猛さん(1925〜2019年)の生誕100年にあたる今年にあわせ、その名を冠した学術賞「梅原猛・人類哲学賞」が創設される。梅原さんの遺志を継ぐ一般社団法人「梅原記念財団」(京都市左京区)が「学術から芸術まで幅広い分野での大胆な取り組みを顕彰する」と計画している。

     梅原さんは京都市立芸術大学長を務めた後、研究機関の国際日本文化研究センター(西京区)を創設し、初代所長に就いた。大胆な仮説による著作「隠された十字架 法隆寺論」などの「古代3部作」は反響を呼んだ。日本文化の深層を探る独自の方法論は「梅原日本学」と称された。

     「梅原猛・人類哲学賞」は、梅原さんが晩年打ち出した「人類哲学」にちなむ。東日本大震災による原発事故を「文明災」と呼んだ梅原さんは、西洋哲学に偏らない「人類哲学」の必要性を唱えた。

     賞は研究者に限らず、芸術分野など幅広い表現者を対象にする。選考委員会を設けて今夏をめどに概要を発表し、第1回受賞者は2026年に公表する予定。

     財団は賞の創設とともに活動を本格化させる。梅原さんの誕生日にあたる3月20日に生誕100年記念フォーラムを京都市内で初開催。秋にもシンポジウムを行い、以降は毎年秋に定期開催する。

     梅原さんの長男で財団の代表理事を務める京都芸術大名誉教授の賢一郎さん(71)は「戦争やパンデミック(世界的大流行)、人工知能(AI)など父亡き後に世界を覆う混迷を乗り越えるため、京都から新たな哲学を生む試みを行っていく」と話している。

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■1134 / 親記事)  秀吉の妙顕寺城、光秀の周山城など城郭発見相次ぐ
□投稿者/ 管理人 院生(1142回)-(2024/12/31(Tue) 15:40:04)

     一方、藤原定家の国宝級発見も

     京都市内では16世紀後半に織田信長や豊臣秀吉が覇権を握った織豊期関連の城郭などの成果が相次いだ。

     天下人になりゆく秀吉が京都支配の足掛かりとして築いた「妙顕寺城」(中京区)で、初めての遺構となる池が確認された。城は主君・信長が明智光秀に討たれた本能寺の変の翌年に建造されたと伝わるが、その実態はほとんど分かっておらず、貴重な手掛かりとなりそうだ。

     秀吉が京都を土塁と堀で囲った城壁「御土居」の南西部(下京区)では、堀底に畝状の高まりを設けた「障子堀」の構造が明らかになった。障子堀は関東の戦国大名・北条氏が多用した防御機能で、これまで市内では未確認だった。北条氏を滅ぼして天下統一を果たした秀吉がいち早く取り入れたとみられる。

     光秀が右京区京北に築いた山城「周山城」からは、二の丸の城門や石垣の遺構が見つかった。城門は大型で高い格式を誇る「薬医門」と推定でき、「見せる城」だったことが分かる。城郭技術が飛躍的に進歩していく織豊期の特徴をとどめていた。

     伏見区淀の桂川右岸河川敷には、江戸時代前期の川船が残っていた。徳川家が近くで淀城を築城した際、護岸整備に転用されたと考えられる。造船と関わりの深い淀川水系の地域史を物語る史料といえる。

     平安京に先立つ宮都に関わる新たな発見もあった。長岡京跡の北側隣接地(南区)で、道路や溝などの遺構が見つかった。東西方向の道は幅が長岡京の小路と一致するほか、方形区画や建物の痕跡も近くで確かめられ、京域が従来の想定よりも北方へ広がっていた可能性が高まった。長岡京の形を考える上で重要な知見が加わった格好だ。

     府北部にある幾坂古墳群(京丹後市)では、5世紀初頭の盾が出土した。革に漆塗装を施した副葬品で、丹後地域と大和王権との強い結びつきを示す。発掘現場は険しい丘陵地に位置しているため、ヘリコプターを活用して出土品を搬出した。全国初の試みという。

     考古調査以外では、鎌倉時代の歌人・藤原定家による古今和歌集の直筆注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」が、子孫に当たる冷泉家の時雨亭文庫(上京区)で発見され、注目を集めた。これを基にした写本はすでに重要文化財になっているが、その原本が奇跡的に残されていた。京都産業大の小林一彦教授は「定家の思考に直接迫ることができる国宝級の資料」と評した。

     また、室町・戦国時代に乙訓地域の自治を守った「西岡(にしのおか)衆」の一人、物集女(もずめ)氏が築いた向日市の「物集女城跡」が国史跡に指定された。府内の中世城館跡としては初めてになる。

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