伏見稲荷大社(京都市伏見区)は2月6日の初午(はつうま)大祭を前に、大祭の縁起物「しるしの杉」をかたどった大型飾り2本を、境内の本殿前に設置した。杉の枝とお多福の面が取り付けられた飾りは高さ約6メートルに及び、参拝者の目を引いている。
711年の2月最初の午の日は、稲荷大神が稲荷山に鎮座した日とされ、同大社では毎年初午の日に大祭を行っている。この日に参拝することを「福まいり」と呼び、ご神木の杉を縁起物にした「しるしの杉」の授与を受ける習わしがあるという。
大型飾りは初午大祭を多くの参拝者に知ってもらおうと、2018年から大祭の日が近づくと設置するようになった。しるしの杉は商売繁盛や家内安全の御利益があるとされ、すでに授与は始まっている。同大社は「家業の繁栄や健康を願ってお参りいただきたい」としている。
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