戦国武将の織田信長が築いた安土城の城下町推定域で、16世紀後半に築いたとみられる石垣を発見したと滋賀県近江八幡市が3日、明らかにした。市は「城か城下町に関する遺構とみられる」としている。
石垣は、西の湖岸の東側50メートルにあり、同城跡から西に1キロ離れた同市安土町下豊浦で見つかった。長さ17メートル、高さ1・6メートルで、大型の石材(幅80〜90センチ、厚さ40〜50センチ)が3〜5段で整然と積まれていた。現場では併せて、16世紀後半の国産や中国産の陶器といった遺物が発掘されており、市は安土城築城時(1576年)と同時期の遺構と判断した。
市によると、同城下町推定域で本格的な造りの石垣が見つかったのは、1996年に続き2例目という。石垣の用途は不明だが、築いた当時は西の湖に面してしたといい、発掘した市文化振興課は「護岸のために築いているとみられ、船着き場や、とりでなどがあったと考えられる」としている。
民間の宅地開発に伴い、市が昨年8〜10月、委託を受けて緊急調査した。石垣は既に埋め戻されており、現地報告会は開催せず、市は成果を報告書にまとめる予定。
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