北野天満宮が最も大切にする祭礼は
京都市上京区の北野天満宮が、最も大切な祭礼とする「北野祭」の神輿(みこし)の復興に取り組んでいる。本体の基礎になる木組みが仕上がり、応仁の乱(1467〜77年)で失われてからおよそ550年ぶりに境内でお目見え。祭神・菅原道真の没後1125年に合わせた「半萬燈(まんとう)祭」の記念事業として、祭礼のある2027年に氏子区域を巡る渡御もよみがえらせるという。
北野祭はかつて、都を代表する華麗な神輿渡御で知られ、神輿は中世の形態を持つ大きな本体と、きらびやかな西陣織の懸装(けそう)品や金具が特徴という。3年に1度、大規模な修繕を行う習慣があったが、応仁の乱で多くの部材を焼失。現在は神事のみ執り行われている。
当時の姿をよみがえらせようと、有識者や神職らが長年、調査・研究を続けてきた。2018年に天満宮の収蔵庫から、鎌倉〜室町時代に使われていた神輿の飾り金具が見つかり、再現への弾みとなった。
先んじて神輿の基礎となるヒノキの木組みが完成し、25日に北野天満宮の本殿前で披露された。八角形の屋根を持ち、屋根の幅は1・9メートル、全体の高さは鳳凰(ほうおう)飾りを付けると2・2メートル。神輿の前では、復興を進めている天満宮や、氏子らでつくる北野祭保存会、北野神輿会の関係者ら約30人が集まり、清祓(きよはらえ)の儀式があった。無事の完成を願う「槌(つち)打ちの儀」では、職人が神輿の上部を木づちで打った。
神事に参加していた橘重十九宮司(76)は「感無量。関係者の皆さまに心から感謝したい」と述べた。北野祭保存会、北野神輿会の両会長を務める井上経和さん(58)は「これを起点に北野祭を盛り上げていきたい」と意気込みを語っていた。
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