滋賀県守山市は、ホタルの人工飼育や資料展示、調査研究を行っている「ほたるの森資料館」(同市三宅町)の建て替えを計画している。オープンから35年が経過し、建物などが老朽化しているためで、2025年度一般会計当初予算案に関連経費250万円を計上している。
同資料館は「ほたるの住むまち」を掲げる市が、1990年に国が全国の自治体に1億円ずつ交付した「ふるさと創生事業」で守山市民運動公園内に開設した。
木造平屋建て92平方メートルで、ホタルの幼虫や餌となる巻き貝のカワニナなどを飼育。市出身でホタル研究の先覚者南喜市郎さんの業績を紹介するコーナーもあり、2023年度は市内外から約1万8600人が訪れた。
木造で、周囲を木々に囲まれるなどしていることもあり、床が腐食するなど建物が劣化。25年度は地盤調査などを行い、3〜4年後のリニューアルを目指す。市環境政策課は「建物の老朽化だけでなく、環境学習に訪れる子どもたちを受け入れると手狭で、建て替えで適正な規模に見直したい」としている。
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