京都市北区の写真家中田昭さん表現の世界観
京都府宇治市宇治の源氏物語ミュージアムで企画展「写真でつづる源氏物語、京、そして宇治」が開かれている。京都市北区在住の写真家中田昭さん(73)が、源氏の世界観や紫式部を表現した写真44点が並び、訪れた人が見入っている。
中田さんは日本写真家協会会員で、京文化をテーマに風景や庭園、祭りを撮影し、京都関係の本の写真を担当したり個展を開いたりしている。企画展は同ミュージアムと古代学協会が主催し、中田さんが約30年かけて撮った写真をそろえた。
光源氏が恋した藤壺をイメージした京都御所のフジの花や、浮舟が目にした宇治川の激流、夕闇が迫って紫色ににじむ鴨川の風景などを展示している。節分や七夕など行事を撮影した作品もある。
躍動感がある牛車の写真は、光源氏の正妻葵の上と恋人六条御息所による「車争い」の場面を表現。満月を捉えた作品は、藤原道長が詠んだ「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」にちなんだ。
中田さんは「源氏物語は夢と現実が交錯している。それを写真でどう表現したらいいのか、考えながら撮影した」と話す。企画展は6月29日まで。入館料が必要。
5月18日には中田さんらが対談形式で作品を語る催しを同ミュージアムで開く。受講料600円。往復はがきやウェブなどで申し込む。定員80人で、多数の場合は抽選。締め切りは5月8日。問い合わせは同ミュージアム0774(39)9300。
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