春の扉開く「黄金の鍵」船から投げ入れ
湖国の観光シーズンの幕上げを告げる「びわ湖開き」が8日、大津市の大津港や琵琶湖上で行われた。NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演中の妃海風(ひなみ・ふう)さんが観光船ミシガンの一日船長を務め、春の扉を開くという「黄金の鍵」を湖に投げ入れた。
湖上観光の始まりに合わせて、観光客らの安全を祈る恒例行事。びわ湖大津観光協会が主催し、今年で70回目となる。
妃海さんは、開会式で手袋や帽子を受け取り、出港合図の銅鑼(どら)を鳴らした。沖合約1・5キロの地点に到着すると、長さ1・7メートル、重さ6キロの黄金の鍵を三日月大造・滋賀県知事や佐藤健司・大津市長らとともに投下した。
大阪府出身の妃海さんは「幼少期に年に1度、親戚が集まる旅行が琵琶湖だった」とゆかりを話し、「また一つ特別な思い出ができた」とほほ笑んだ。
大津港一帯は、市消防音楽隊のミニコンサートもあって親子連れらでにぎわった。近くの商業施設・浜大津アーカスでは、市歴史博物館で開催している「びわ湖開き70年の歩み」展のパネルが並べられた。
|