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「花背の松上げ」
□投稿者/ 管理人
小学生(117回)-(2026/08/07(Fri) 18:27:32)
火よけや豊作を祈りお盆の夜空を焦がす行事「花背の松上げ」の準備を、京都市左京区花背八桝町の住民らが進めている。高さ20メートルの柱「燈籠木(とろぎ)」の先に付くかごを狙って投げるたいまつを作る。担い手不足の近年は地域外からの協力も得る。お年寄りが若手に教え、手間がかかるが「一晩で燃え尽きてしまうのがいい」という行事を継承している。
愛宕信仰に基づき、毎年8月15日に営む。上桂川沿いの燈籠木を囲んで「地松」と呼ばれるたいまつ約千本を地面に立てる。投げ上げ用のたいまつ「上げ松」も住民約50人が2本ずつ持ち、闇夜に炎の放物線を描く。
たいまつの用意は各家で行うが、7月12日は八桝町集会所に約20人が集まって作業し、上げ松製作のこつをベテランが教えた。
住民たちはなたを手に、長さ約20センチに切った地元産のヒノキを細く割った。中ほどまで裂け目を入れ、より燃えやすくする。棒状にして並べ、ひもで編んでつなげた。持ち手となるわらを差し込んだ上で巻き、円柱状のたいまつを仕上げた。
松上げは一度絶え、現保存会長の仲井憲男さん(79)らが60年ほど前に復活させた。近年は過疎化で担い手不足が課題だが、昨年ごろから近隣地域の若手有志が参加を申し出、この日も10人ほどが作業に携わった。
勢いよく投げてもばらけない頑丈な作り方を伝授した仲井さんは「松上げは青春の続き」と話し、準備が大変だが「一瞬で終わってしまうのがいい」と魅力を語った。
観光客を引きつける華やかさの裏には、たいまつに使う稲わら、燈籠木を固定するフジのつる、先端に付くかごを作るためのカヤなど多様な素材を調達する苦労がある。「ただ投げたいだけでなく、一から準備に関わってくれる人を集めて続けていきたい」と願う。
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