「10キロ渋滞」に住民の苦情相次ぎ
滋賀県高島市は紅葉シーズンに混雑するマキノ町の観光名所、メタセコイア並木の渋滞対策を強化する。昨秋は周辺集落の生活道路にも渋滞が波及し、地元住民が出入りできない状況に陥った。このため集落への進入を規制するエリアを拡大し、警備員2人を増員する。緊急車両用の進入路の造成も急いでいる。
高島市はメタセコイア並木が見頃を迎えるとみられる11月21日〜12月6日の土日祝の計7日間、午前8時〜午後5時半に臨時の渋滞対策を実施する。
観光車両は並木に隣接する高島市農業公園マキノピックランドの駐車場(臨時含めて約500台)を利用する。紅葉シーズンの観光客は年々増えており、ピックランドでは昨年11月の来場者数が前年を1万人上回り、初めて5万人に達した。
昨秋はピックランドを目指す車列が国道161号バイパス(大津方面)の沢ランプを越えて一つ手前の大沼ランプまで伸び、周辺集落でも複数箇所で車が詰まるなど10キロ近い渋滞が発生した。高島市には住民からの苦情が相次いだといい、担当者は「カーナビが集落内の生活道路を抜け道として案内したようだ。これまでにない混雑だった」と振り返る。
こうした事態を受けて高島市や滋賀県高島土木事務所、滋賀県警高島署、地元10集落などでつくるメタセコイア並木受入対策会議は、例年以上の対策に乗り出すことを決めた。観光車両を集落に進入させないために通行規制エリアを3路線増やし、計6カ所に警備員11人を配置。通行止めのコーンや「通り抜け禁止」の注意看板も各所に設置する。
さらにカーナビが集落内を案内しないよう、一般社団法人日本デジタル道路地図協会に協力を求めた。並木を目的地としない車両には、国道161号や国道303号などの電光掲示板で湖周道路へのう回を呼びかける。
高島市は住民からの要望を踏まえ、並木近くを流れる川の管理道を約1100万円かけて拡幅し、緊急車両用の進入路も確保する。
高島市観光ツーリズム課は「多くの観光客が訪れるのはありがたいが、集落への進入や路上駐車はやめてほしい。車が混んでいない平日ならゆっくり見てもらえる」としている。
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